本日は冬至です。
「冬至から畳一目ずつ、日が長くなる」と言われるように
冬至は一年の中で、昼が最も短く、夜が最も長い日です。
陰陽五行説では、「陰極まって陽に転じる」時とされ、この日を境に
太陽の力が少しずつ回復するおめでたい日とされています。
冬至の日には、まだ弱々しい春の気が強く確かなものになるようにと
陽の気を象徴する赤や黄色のものを食します。
南瓜の黄色は厄除けの色。寒い冬に長持ちして栄養価の高い南瓜をいただくことは
体力をつけて風邪などを予防するという点でも理にかなったものです。
他に冬至に食べると良いとされている
小豆粥や蒟蒻もありますが、小豆の赤い色は、疫鬼を祓うといい、
蒟蒻は体にたまった毒素を排出する作用もあるとされています。
冬至を迎えれば、新年はもう間近。
いろいろあった一年でしたが、この一年をつつがなく終えた感謝の気持ちと、
新たな年を迎えるという引き締まる思いを冬至の室礼に託して年の瀬を穏やかに迎えたいと思います。