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七五三の室礼


重陽の節供でしたね
九月九日は五節句のひとつ「重陽の節句」。
菊の節供、栗の節供とも言われます。
「重陽」とは文字通り、陽の数が重なる日。
古くから中国で縁起が良いとされてきた陽数(奇数)の最大「九」が
重なることからそう呼ばれてきました。
菊は古くから仙人の住む場所に咲き、長生きの効能があるとされ、
それにあやかり、菊酒を酌み交わし不老長寿を願ったそうです。
菊柄の丸帯、菊のお干菓子、菊酒など、菊づくしの室礼です。
菊には被綿を。
前夜に菊の花に真綿を被せて夜露と香りをしみこませ、
重陽の朝、それで体を清めたという習わしにちなみます。
みなさんのお家にも、菊柄の帯や風呂敷、手ぬぐいなど
おありになるのではないでしょうか。
今年の旧暦9月9日は10月25日だそうですので、
ぜひその日まで、飾ってお楽しみになってください。
忙しい毎日ですが、年中行事を生活に取り入れ、少しずつ日本の文化を
見直していければと思っております。
端午の節句
五月五日は端午の節句。
月の最初の午の日を「端午」といいます。邪気を祓う節目の日として
五月五日をとくに重んじていたため、端午は五月に限られるようになりました。
この日、軒先に菖蒲をさす習わしがありますが、山に住む妖怪から男の子が
菖蒲の中に隠れて難を逃れたという中国の昔話によるものといわれています。
そこで古々屋も、今年は軒に菖蒲を垂らしてみました。
無病息災、疫病退散!
コロナもこのまま収束して欲しいですね。
自宅の室礼。
菖蒲やよもぎの香り、鯉のぼりの矢車がたてる音など、端午の節句につきものの
道具や植物には、邪気を祓い無病息災を願う先人の知恵が受け継がれています。
節分
2月3日 今日は節分ですね。
節分とは、本来は季節の分かれ目の事。
立春、立夏、立秋、立冬の前日を指します。
一年の始まりは立春からと考えられていたため、
現在では春の節分のみが行事として残されています。
立春の前に災厄や邪気を祓い、新しい春に福を招き入れる行事です。
鰯、柊、豆、あたり棒など、鬼の苦手なものを玄関に飾りました。
今日は、みんなで豆まきです。
庭の梅も咲き始めたので、一緒に。
敷いている紙は、先日、老舗紙屋さんでみつけた紙の原料となる梶の木の皮。
紙になるだいぶ手前の状態のものです。
家の外へと鬼を祓ったら、家の中には福の室礼を。
春を告げる梅の花に、お多福の面、福豆を盛ります。
今日のお教室の生徒さんには、お多福豆のお菓子をご用意しております。
お稽古帰りに一服どうぞ。
みなさまにも福がたくさん来ますように。。